様々なリスク

先週末にスペイン・バスク地方にて開催された 『クラシカ・サンセバスティアン』 に於いて、終盤の重要な局面で単独先頭を走っていたファンアフェルマート(BMCレーシング)に、後方から来たオフィシャルのインフォ・モトが追突し、ファンアフェルマートもろとも転倒するという事故が起きました。
ファンアフェルマートやモトのドライバーに大きな怪我はありませんでしたが、モトに押しつぶされたファンアフェルマートの自転車は壊れてしまい、目前にみえていたワールド・ツアーでの勝利が一瞬にして泡と化してしまいました…
レース後、BMCのオショビッツGMは遺憾の意を表明し、ファンアフェルマートとBMCが逃した勝利の経済的損失を口にして、損害賠償請求の様な対応をとることも辞さない姿勢をチラつかせていました。
競技管理用車両と選手の接触事故というのはあってはいけない事故の一つですが、それでも、日々世界中で開催されている自転車レースの中に於いては、恐らく決して少なくない類の事故だと思われます。
テレビ中継が行われているビッグレースでも、例えば、2011年のツール・ド・フランスのステージ中には、フランステレビジョンのクルマが逃げていたフーガランドらをハネ、コース外に飛ばされたフーガランドが有刺鉄線に絡んで血だらけになるという映像が全世界に配信されてしまいました。
また、今年のツール・デ・フランドルのレース中にも、選手をサポートするはずのニュートラルサービスカーが2度も選手をハネるというあってはならない事故が起き、その時の映像も全世界に配信されています。
ただ、これらの事故について、レース後に加害側のドライバーなどがすぐに謝罪し、訴訟などの大きな展開には至らずに済んでいました。
しかし、今後レース界がよりビジネスライクな姿に変貌していくに従い、レース中の競技車両と選手たちとの接触事故が、損害賠償請求などに発展していく可能性は否定できません。
自転車ロードレースを開催するにあたり、このスポーツが持つ潜在的なリスクを一つ一つ考えはじめると、本当に気が滅入る思いをします…
それでも、イベントを開催する以上は、時間と実務能力が許す限りの最大限の準備を進めなくてはいけません。
そういった意味でも、年間を通して他のレースで起きている出来事に注意を払うことは、主催者としてとても重要な作業の一つなのだと思います。


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