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中高年にとっての有酸素運動メリットデメリット

102511_01.jpg「TOJ2025 AMANO相模原ステージ を制したのは41歳のBプラデス選手」

前回のブログでは、トッププロ選手の若年齢化について触れましたが、一方でベテラン選手の活躍、すなわち選手寿命の延びも目立つようになってきました。

そこで今回は、「中高年にとっての有酸素運動のメリットとデメリット」について、簡単に考察してみたいと思います。

人の身体は、年齢を重ねるにつれて心肺機能や筋力がどうしても衰えやすくなっていきますね。

特に40代以降は「最大酸素摂取量(VO₂max)」が自然に低下し、これが持久力や疲労回復力の衰えにつながります。「VO₂max」と聞くとアスリート専用の指標のように思われがちですが、実際には一般の人にとっても健康状態に直結する数値とされています。VO₂maxが高ければ脂肪燃焼効率が上がり、体脂肪が蓄積しにくい体質になります。さらに、生活習慣病の予防にも関係していて、単なる運動パフォーマンスの指標にとどまらず、生涯の健康寿命を左右する重要な数値であることが近年の研究で明らかになっています。

このVO₂maxの下降カーブを緩やかにする、あるいは一部巻き戻す役割を果たすのが有酸素運動です。ウォーキングやジョギング、サイクリングは、老化スピードを抑える「抗加齢運動」として改めてその効果が示されています。

高強度有酸素運動のメリット

中高年にとっても、適切に取り入れれば「高強度有酸素運動(HIITやLT付近のインターバルなど)」には大きな恩恵があります。

・心肺機能の向上:VO₂maxを改善し、加齢による低下を食い止める。

・代謝の活性化:血糖コントロールや脂質代謝を改善し、生活習慣病予防に効果的。

・パフォーマンス維持:趣味のスポーツや日常生活の活動量を長く高いレベルで楽しめる。

・メンタルへの好影響:強い負荷を乗り越えることでメンタルが強化されストレス耐性も向上する。

デメリット・リスク

その一方で、中高年が無理に高強度の運動をしてしまうと、やはりデメリットやリスクがあるのも事実です。

・怪我、故障リスク:関節や腱が加齢で弱くなっているため、急激な負荷をかけると故障を招きやすい。

・心臓への負担:冠動脈疾患や不整脈の潜在リスクがある方は過負荷はリスク大。

・疲労の回復遅延:加齢によりリカバリー能力が低下しているため、オーバートレーニングに陥りやすい。

注意点と実践のコツ

中高年が安全かつ効果的に高強度有酸素運動を取り入れるためには、いくつかのポイントがあります。

1.メディカルチェック:定期的な健康診断や心電図検査でリスクを把握する。スマートウォッチも有効。

2.負荷の調整:いきなり高強度は避け、低〜中強度から徐々にはじめて高強度を上げていく。

3.回復を重視:高強度の翌日は必ず休養か低強度にあてる。

4.クロストレーニング:自転車だけでなくウォーキングなども取り入れる。

5.モニタリング:スマートウォッチを利用した健康管理など、日常から体調の把握に努める。

まとめ

有酸素運動はアンチエイジングの万能薬とも言える存在ですが、中高年にとっては「やりすぎ」と「やらなすぎ」の両方にリスクがあります。

理想は、日常的な低中強度有酸素運動を土台に、週1回を目安に無理のない高強度を混ぜるスタイルが、老化のスピードを緩めつつ、心身をフレッシュに保つコツと言えます。

リスクをきちんと理解することで、自分の身体や体調を見直す良いきっかけにもなります。日常生活の中にうまく有酸素運動を取り入れられたら理想的ですね。

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