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栗村修のワールドツアーへの道

KURIMURA's Blog

国内UCIレース「OITAサイクルフェス!!!2021」開催

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九州最大規模の総合型サイクルイベント「OITAサイクルフェス!!!2021」が、UCI(国際自転車競技連合)公認国際自転車ロードレースとして開催されました。

今年、国内で開催されたUCIレースは「ツアー・オブ・ジャパン」に次いで2例目となります。

2014年にJBCFのプラットフォームを採用する形でスタートした同大会ですが、その後、第5回大会(2018年)からは当初の目標だったUCIレースへとランクアップし、2020年はコロナ禍のなか一旦JBCFのプラットフォームを採用したものの、8回目の開催となった今年は再びUCIレースに戻しての開催となりました。

大会1日目にはJR大分駅すぐ横にある「おおいたいこいの道」で開催されるクリテリウムレース「おおいたいこいの道クリテリウム」が開催され、大会2日目にはヨーロッパの美しい街並みを思わせる「パークプレイス大分公園通り」を走るロードレース「おおいたアーバンクラシック」が開催されました。

基本的には「ツアー・オブ・ジャパン」同様に「観戦自粛」をお願いした上での開催となりましたが、一方で、今回は会場周辺に「抗原検査場(無料)」が用意され、そこで陰性が確認された方は観戦が可能になるという新たなルールが導入されていました。

また、今年は、地元大分県大分市出身の黒枝兄弟が中心となって発足した「スパークルおおいたレーシングチーム」が「OITAサイクルフェス!!!2021」に初登場したことで、地元での注目度が向上し、大会そのものの価値にも大きな変化が生じたと感じています。

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私がかつて監督を務めた宇都宮でも、チームが誕生する前までは地元の人たちにとってどこか他人事だった「ジャパンカップサイクルロードレース」が「宇都宮ブリッツェン」の誕生以降、どんどん市民権を得ていったという事例がありました。改めて、レースというのは「応援する対象の有無が非常に大切である」ということを実感するエピソードです。

これらの流れは「ツアー・オブ・ジャパン」でも「TOJホームステージ」制度を通じて大会の価値向上に繋げている次第です。
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今回、多くの関係者の努力により「OITAサイクルフェス」が無事に開催されたことで、来年以降の国内UCIレース開催にも弾みがつくと感じています。とはいえ、新型コロナウイルス感染症の状況次第というところは変わっていないので、慎重に状況をモニタリングしつつ、大会の準備を進めていきたいと思います。

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