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栗村修のワールドツアーへの道

KURIMURA's Blog

世界への登竜門

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「ツアー・オブ・ジャパン」が若手の登竜門的な位置づけのレースである、ということはこれまでも大会プログラムなどで幾度となくお伝えしてきました。

「ツアー・オブ・ジャパン」に出場したのちに、ビッグスターへと飛躍した選手を改めて挙げてみると…。

◯クリストファー・フルーム
2007年 TOJ伊豆ステージ 優勝
2013年・2015年・2016年・2017年 ツール・ド・フランス 総合優勝

◯マイケル・マシューズ
2010年 TOJ堺ステージ 優勝
3大グランツール全てでステージ優勝(計8勝)
2017年 ツール・ド・フランス ポイント賞

◯マシュー・ゴス
2005年 TOJ大阪ステージ 優勝
2011年 ミラノ~サンレモ 優勝

その他、新城幸也選手、ジュリアン・アレドンド、ニッコロ・ボニファツィオ、ワウテル・ウィッパート、ヴァレリオ・コンティなどなど、「ツアー・オブ・ジャパン」でステージ優勝を飾ったのちにUCIワールドツアーなどで素晴らしい活躍をみせている選手は数多くいます。

もちろん、「ツアー・オブ・ジャパンを走ると強くなる」わけではありませんが、しかし、「ツアー・オブ・ジャパン」で活躍できる選手が将来的にビッグレースなどでも活躍する可能性が高い、というのも一つの真実であります(ツアー・オブ・ジャパンの各ステージはすべて周回コースで難易度が高いことも関係している)。

現在、ノルウェーのベルゲンで「ロードレース世界選手権」が開催されています。

そして、「東京五輪世代」となる「男子U23日本代表」のメンバーは、全員が今年の「ツアー・オブ・ジャパン」を走っています。

◯男子U23日本代表
小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)アジアTT王者
岡本隼(愛三工業レーシング)アジアロード王者
雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン) TOJ総合13位
岡篤志(宇都宮ブリッツェン)TOJ京都ステージ4位
山本大喜(日本ナショナルチーム)TOJ総合18位

彼らは、「U23版 ツール・ド・フランス」といわれている23歳以下の選手のたちの最大目標でもある「ツール・ド・ラヴニール(フランス)」を走ったあと、この世界選手権に挑んでいます。

現状、浅田監督率いる「浅田ジャパン」は、シーズンの大きな目標を秋口の「ツール・ド・ラヴニール(9ステージ)」と「世界選手権(ワンデーレース)」に絞っています。

特に9ステージに亘って開催される「ツール・ド・ラヴニール」と同等の日数を走れるステージレースというのは、実は世界的にみてもそんなに多いわけではなく、8日間8ステージでしかも難易度の高い「ツアー・オブ・ジャパン」というレースは、世界を目指す日本の若手が成長する上で非常に重要な役割を担っているのは間違いありません。

今後も「ツアー・オブ・ジャパン」は「世界への登竜門」として生き続けていきたいと思います。

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