・ブログ

栗村修のワールドツアーへの道

KURIMURA's Blog

TOJ2024公式記者発表チーム選考基準補足

昨日、TOJ2024のオンライン公式記者発表を開催いたしました。

この中で、2024年大会の出場チームを発表いたしましたが、改めてチーム選考基準の部分をこちらのブログでも共有したいと思います。

まず、以下箇条書きにて選考の概要をまとめております。

◯出場チーム数は全16チーム

◯基本形はコロナ禍前の海外8チーム国内8チームに戻す

◯2023年UCIランキングアジア上位3チームは自動招待

◯国内コンチネンタルチーム数はコロナ禍前の7チームに戻しこれまで同様にUCIランキングにより自動選考

◯海外チームは「優れた若手選手を育成してきた実績があること」「本場ヨーロッパでの活動経験があること」などを基準に選考

◯2クラスへ変更したことによりU23中心のクラブチーム(NIPPO、学連推薦チーム)を2チーム招待

◯パリ五輪前の日本トラック中距離ナショナルチーム支援として、海外チーム枠を一つ削り日本ナショナルチームを招待(メンバーはトラック中距離選手中心)

更に詳細の集計表となります。

コロナ禍前の2019年と比較しますと、国内コンチネンタルチームについては、ブリッツェンとブリヂストンの2チームが外れ、ヴィクトワールとレヴァンテの2チームが入ってきた形となります。

102276_01.png

近年の国内コンチネンタルチームの傾向としては、UCIレースへの出場権確保のために、UCIポイントを保有している外国人選手、もしくは、即戦力(こちらもUCIポイント獲得に繋がりやすい)として比較的年齢が高めの日本人選手を在籍させる流れがあります。

結果として、世界的(特に本場欧州)にはU23メンバーで構成されることの多いUCIコンチネンタルチームが、日本国内に於いては上記表の様に高齢化が進む状態に繋がってしまっています。

これらは、現状の国内UCIレースの選考基準の多くがUCIランキングを元につくられていることに起因しており、若手育成がUCIポイント獲得に直結しない現状では、各チームとも生き残っていくために徐々にこの様な形へと流される傾向となっています。

今後の選考基準につきましては、JCFとコミュニケーションをとりつつ、オープンで有効な選考基準を構築し、TOJの存在意義の明確化と、レースの価値向上に努めていきたいと考えております。

このページの先頭へ