世界最大の自転車レース、明後日いよいよ開幕!

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世界最大の自転車ロードレースである「第112回ツール・ド・フランス」が、7月5日(土)、北部フランスのリールをグランデパールに迎えていよいよ開幕します。
■100%フランス国内完結ルート
今回のツール・ド・フランスは、コロナ禍以降5年ぶりに国境を越えず、すべてフランス国内を巡るルートが組まれました。総距離は3,338.8 km、総獲得標高は52,500 mの全21ステージで構成され、平坦ステージ7、丘陵ステージ6、山岳ステージ6(うち山頂フィニッシュ5)、個人タイムトライアル2というオーソドックスなステージ構成となっています。国内完結ルートは近年のグランツールではむしろ珍しく、8つの街が初めてスタートまたはフィニッシュの舞台に選ばれています。
■ステージハイライト
・第1週(北部〜ノルマンディ〜ブルターニュ〜中央山塊)
開幕のリールではスプリンターたちの激しいマイヨジョーヌ争いが繰り広げられ、第5ステージには早くも平坦個人タイムトライアルが組み込まれています。さらに第7ステージでは名物のミュール=ド=ブルターニュを2度登る難関コースが設定されており、1週目からマイヨ・ジョーヌ争いが一気に白熱しそうです。
・第2週(ピレネー)
今年の第2週は珍しく水曜日から始まり、第12ステージはオータカムへの山頂フィニッシュ、第13ステージは山岳個人タイムトライアル、そして第14ステージにはトゥールマレー、アスパン、ペイレスルド、シュペルバニエールを上る難関山岳ステージが連続して選手を待ち受けます。
・第3週(アルプス〜パリ)
総合優勝の行方を左右する最終週は、第16ステージでいきなりモン・ヴァントゥへの山頂フィニッシュが待ち受けます。続く第18・19ステージでは、2日連続で超級山頂フィニッシュに挑み、総合優勝争いはクライマックスを迎えます。そして2年ぶりのパリ最終日は、従来の穏やかなパレード&スプリンターステージではなく、パリ五輪で採用されたモンマルトルの丘を3度越える新ルートが設定され、場合によっては最終日まで総合争いがもつれる可能性があります。
今年は例年よりも1チーム多い23チーム、計184名の選手がスタートラインに並びます。総合4強と目される、ポガチャル、ヴィンゲゴー、エヴェネプール、ログリッチを中心に、スプリント、山岳、タイムトライアルなどの各スペシャリストたちの活躍に期待が集まります。3週間の戦いを制するのは果たして誰か、今から目が離せません。
私自身、かつてこの地でレースを走った経験を胸に、レース中継の解説でもツール・ド・フランスの魅力をたっぷりとお届けしたいと思います。皆さまもぜひ、夏の熱い3週間をお楽しみください!
「於:1989年フランス・ブルターニュ地方(17歳)毎年使いまわしている写真ですみません!」

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