TOJ2026 いなべステージ レースレポート
⽇時:2026年5⽉26⽇(火曜⽇)
天候:晴れ27℃
来場者数:16,000人
ステージアンバサダー:加藤康則
ホームステージチーム:キナンレーシングチーム
昨年の教訓を活かしたニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO)が登りスプリントを制覇
大会3日目のいなべステージは、三岐鉄道北勢線の終着駅である三重県いなべ市の阿下喜駅前をスタートし、3.1kmのパレード区間を経て1周14.8kmのいなべ市梅林公園周回コースを8周する走行距離127.0kmのコース。いなべステージ名物の激坂『イナベルグ』がポイントとなる。


アタックに次ぐアタックで先頭が目まぐるしく変わった昨年と異なり、1周目で早くも逃げグループが形成された。メンバーは山本哲央(TEAM UKYO)、ティレン・フィンクスト(ソリューションテック NIPPO ラーリ)、ニルス・シンシェック(リーニン スター)、山本元喜(キナンレーシングチーム)、フランチェスコ・カロッロ(スワットクラブ)の5名。


この日2回設定される山岳ポイントのうち、最初のものは山本元喜が先着。所属チームにとってホームレースとなるいなべステージでの山岳賞獲得に向けて意欲的な走りを見せる。

逃げる5名は残り6周の段階で2分21秒までその差を開いたが、トレンガヌ サイクリング チームが中心となりメイン集団がペースを上げ始めると、そのリードは減少に転じる。

残り4周に設定された2度目の山岳ポイントではカロッロが山本元喜を抑え先頭通過。この動きによってスワットクラブはガラヴァーリャの山岳賞ジャージを守ることに成功する。

その後山本元喜が遅れ、さらに山本哲央もメカトラで先頭から脱落。メイン集団は残り一周にかけてペースを上げ、逃げる3人を追い込んでいく。

最終周のイナベルグでTEAM UKYOがペースアップを敢行。ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO)が逃げていた選手を全て抜き去り先頭で山頂を通過する。

この動きと下りを経て先頭は一時11名となったが、各チームのエースクラスが顔を見合わせたため後続が合流。30名ほどの小集団によるスプリント勝負に持ち込まれた。
「チームの勝利が大事」と語る総合リーダーのトンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)がチームメイトのフェデリコ・イアコモーニとガリッボを引き連れて残り200mまでリードアウト。「昨年走っていて、スプリントのタイミングはわかっていた」というガリッボが残り150mで先頭に立つと、登り基調のスプリントで誰も追いつくことはなかった。昨年ステージ3位だったガリッボが教訓を活かし、今年のいなべステージを制した。

総合リーダーはダーティが堅守。JPF京都ステージに続きこの日もステージ2位に入ったのはベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(VC福岡)。勝利はならなかったが、この日を終えてのブルージャージを獲得している。山岳賞、新人賞に変更は無かった。

ステージ優勝 ニコロ・ガリッボ(TEAM UKYO)のコメント:
「自分でステージを狙いに行くと最初から決まっていたわけではありません。山本(哲央)が逃げに乗ってくれたのですが、彼が残り2周の登りでメカトラで遅れてしまったので、チームとして体制を整え直す必要がありました。それで最後の2度の登坂では自分とイアコモーニで攻撃に打って出ました。しかし逃げ切れなかったのでスプリントに備えることに。ダーティとイアコモーニに、「自分の調子はいいのでスプリントしたい」と言いました。イアコモーニも足が残っているようだったので、2人でスプリントをすることにしました。昨年ここを走っていて、最後のコーナーを抜けてからは前を追い抜くのは難しいことを知っていたので少し早めに仕掛けたんです。それが功を奏しました」

個⼈総合時間賞(グリーンジャージ)トンマーゾ・ダーティ(TEAM UKYO)のコメント:
「今日はチームのための仕事をしようと試み、それが達成できたことを嬉しく思います。自分はすでにこのTOJで勝利していますし、今シーズン他のレースでも勝っているので、チームメイトが勝つことはいいことです。チームタイムトライアルに関してはそこまで準備ができているわけではありませんが、チームの調子はいいのでベストを尽くします」

個⼈総合ポイント賞(ブルージャージ)ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(VC福岡)のコメント:
「今日は少人数でのスプリントを目指して、実際そうなりました。勝利を目指しましたが、自分より速い選手が1人いて勝てませんでした。足の調子は良かったのですが、スプリントを始めるのに出遅れてしまったんです。今大会一番の目標はステージ優勝ですが、このポイント賞ジャージを昨年東京ステージで失った経験もあるので、守り切りたいですね」

個⼈総合⼭岳賞(レッドジャージ)ジャコモ・ガラヴァーリャ(スワットクラブ)のコメント:
「山岳賞ジャージを守るために今日も逃げようとしたものの、叶いませんでした。しかし幸運にもチームメイトのカロッロが逃げてポイントを獲ってくれたおかげでジャージを失わずに済みました。今日は自分のスプリントに集中して、トップ10フィニッシュ。昨日の逃げの後でなら上出来ではないでしょうか。この山岳賞ジャージを東京までキープするために戦います」

新人賞(ホワイトジャージ)ウィル・ヒース(シーキャッシュ X ボディラップ)のコメント:
「今日もかなりハードな一日でした。特に最終周は中切れが連発して、大変でした。この先も自分の調子がいいことを祈ります。昨年走った富士山ステージは自分に向いているはずなので、ホワイトジャージを東京まで着続けたいと思います」

第3ステージ いなべ順位
1位 ニコロ・ガリッボ (TEAM UKYO) 3時間3分00秒
2位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡) +0秒
3位 オスカー・ギャラガー (シーキャッシュ X ボディラップ) +0秒
個⼈総合時間賞(グリーンジャージ)
1位 トンマーゾ・ダーティ (TEAM UKYO) 5時間44分53秒
2位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡) +10秒
3位 フェデリコ・イアコモーニ (TEAM UKYO) +10秒
個⼈総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位 ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (VC福岡) 40pt
2位 トンマーゾ・ダーティ (TEAM UKYO) 36pt
3位 ニコロ・ガリッボ (TEAM UKYO) 26pt
個⼈総合⼭岳賞(レッドジャージ)
1位 ジャコモ・ガラヴァーリャ (スワットクラブ) 10pt
2位 山本 元喜 (キナンレーシング) 9pt
3位 フランチェスコ・カロッロ (スワットクラブ) 8pt
個⼈総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位 ウィル・ヒース (シーキャッシュ X ボディラップ)
2位 島崎 将男 (日本ナショナルチーム)
3位 オスカー・ギャラガー (シーキャッシュ X ボディラップ)
RTA賞 島崎 将男(日本ナショナルチーム)



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