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第4ステージ<レポート>

今大会はじめての集団スプリント。カオスな状況から一気に差し切ったのはレイモンド・クレダー(チーム右京)。

日時:2019年5月22日(水曜日)
天候:晴れ28℃
内容:NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン第4ステージ 美濃
来場者数:31,000人

4リーダー
大会4日目の美濃ステージは例年通り、この地域の代表的な観光スポットである【うだつの上がる町並み】をパレードスタート。大会期間中でもっとも距離が長い139.4km、美濃和紙の里会館前周回コースで行われた。3日に4名が脱落、89名での出走となった。前日までと異なり、平坦基調で大集団によるゴールスプリントになることが予想されるステージだ。

パレード
レースは1周目から3名の逃げ集団が形成された。デニス・マリアン・ヴァルカン(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)、フローリアン・オードリー(インタープロサイクリングアカデミー)、ホアン・ボウ・カンパニー(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)による逃げ集団は2分以上のタイムギャップを築き2周目へ突入。レースリーダーを抱えるリュブリャナ・グスト・サンティックはこの逃げを容認する形で集団のコントロールに入る。メイン集団は3分程度のタイムギャップを維持したまま、逃げ集団を泳がすような形でたんたんとレースは進んで行く。

先頭グループ
4周目、メイン集団をコントロールしているリュブリャナ・グスト・サンティックの隊列に加勢する形でチーム右京、チーム ブリヂストン サイクリングから1名ずつ加わりメイン集団の先頭交代に加わり徐々に追走のペースが上がる。フィニッシュ地点通過時のタイムギャップがおよそ2分まで縮まり、その後も計ったかのように順調にタイムギャップを縮めるメイン集団は、5周目終了時には逃げ集団との差を35秒として最終周回に突入して行く。

メイン集団
ゴールまで残り15km地点でメイン集団が逃げ3名を吸収。集団は横に広がり、次の展開に向けた駆け引きが始まる。最後のゴールスプリントへ向けて全チームにより駆け引きが始まる。最後の山岳ポイント地点を前に全体のペースが上がり集団が、ばらけ始め下り区間を利用して隊列は一気に長くなる。ラスト1km、1つの大きな生き物と化した大集団がそのままゴールになだれ込んで来る。激しいゴールスプリントを制したのはレイモンド・クレダー(チーム右京)。タイム差なしで2位窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)、3位オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)。リーダージャージはベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)が1秒差でキープして明日の南信州ステージに向かう。

フィニッシュ
レイモンド・クレダー(チーム右京)のコメント:
「3人の選手が逃げ切るような展開になったのですが、でもそれは我々のチームにとって好都合でした。チームは私をスプリントで勝たせるという作戦だったので、残り50kmくらいからペースを上げて行って逃げを吸収することに成功しました。チームは私をとても良いポジションに置いてくれたので、最後のスプリント勝負で前に出ることができました。最後の200mのスプリントで自分の力を発揮することができました。」

窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング)のコメント:
「今日はリーダーチームがコントロールすると聞いていたし、僕たちも今日はゴールスプリントに持ち込みたかったので、コントロールするチームと協力して走りました。最後の局面はストレスが多くてかなり危ない位置取りでしたが、チームメイトが守ってくれたお陰で良い位置につくことができて、優勝には届きませんでしたがポイント賞ジャージに値する走りはできたと思います。」

第4ステージ順位
1位 レイモンド・クレダー(チーム右京) 3時間14分20秒
2位 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング) +0秒
3位 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) +0秒

個人総合時間賞(グリーンジャージ)
1位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック) 9時間17分30秒
2位 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン) +1秒
3位 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー) +2秒
個人総合時間賞
個人総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング) 55pt
2位 レイモンド・クレダー(チーム右京) 47pt
3位 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) 42pt
ポイント賞
個人総合山岳賞(レッドジャージ)
1位 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 16pt
2位 ホアン・ボウ・カンパニー(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 10pt
3位 アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー) 7pt
山岳賞
個人総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)
2位 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)
3位 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)
新人賞
チーム総合順位
1位 チーム・ブリッジレーン
2位 リュブリャナ・グスト・サンティック
3位 チーム右京
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