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栗村修のワールドツアーへの道

KURIMURA's Blog

フランス国内ロードレース界のヒエラルキー

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前回は、日本国内のロードレースを取り巻く構造について実情をご紹介いたしました。

続きまして今回は、本場フランス国内ロードレースのヒエラルキーをご紹介いたします。

以下、「エキップアサダ」さんより許可をいただきまして、サイト内で紹介されている内容にコメントをつけて全体の構造を確認していきたいと思います。尚、下記は2017年時点での情報がベースとなります。

◆選手カテゴリー(エキップアサダサイトから引用)
各選手がレースで結果を出すごとに獲得できるFFC(フランス自転車競技連盟)ポイントを基にフランス国内の選手ランキングが決定され、そのランキングによって「選手カテゴリー」が定められます。選手がプロや格上チームへ移籍する際には、勝利数はもとよりこのFFCポイント数/選手ランキングが重要な評価基準となります:

◯第1カテゴリー選手:
・FFCランキング上位300名(UCI登録のプロチーム契約者を除く)
・プロ予備軍&前年度UCIプロ、UCIプロコンチネンタルチームから降格した選手の多くはこの選手カテゴリーに所属

◯第2カテゴリー選手:日本JBCF「J PRO TOUR:JPT/P1またはE1上位」相当

◯第3カテゴリー選手:日本JBCF「E1」相当

◯ジュニア選手:17&18歳の選手

→コメント
U23以上の選手はシンプルに3つのカテゴリーに分類されています。選手層が厚いフランスらしく、最高峰の「第1カテゴリー」は上位300人と結構な数になっています。そして、この上に更にプロ選手たちがいるわけですから、層の厚さはさすが本場といえます。尚、ジュニアよりも下の年齢層は、年齢別に更にいくつかのカテゴリーに分かれています。

◆チームカテゴリー(エキップアサダサイトから引用)
フランスのアマチュアチームの中で特に実力を持っているのが「DN1(DivisionNational1)」カテゴリーのチームです。年間運営予算的には現在日本のトップである「UCIコンチネンタルチーム」を上回るチームが多く、プロ昇格前の選手や、プロから落ちてきた選手が多く所属しています。主戦場カテゴリーはフランスアマ最高峰の「1.12.1(エリートナショナル)」カテゴリーレースです。

◯DN1チーム:
・最低2,500,000ユーロ(約3,000万円)のチーム運営資金が必要です
・コーチ&監督との専属常駐雇用契約が必要です
・運営規定が厳しく組織がしっかりしています
・レース活動範囲は全国規模(DN1フランス・カップ等の転戦)
・日本のレベル目安:「J PRO TOUR:JPT/P1トップ3レベル(UCIコンチネンタルチーム)

◯DN2チーム:
・チーム運営規定がDN1よりも少し緩いため、チーム数が非常に多い。元プロや賞金稼ぎ目的の選手も多く所属
・成績でDN1に劣らないチームも多くあります
・活動は地元中心と全国
・JBCF「J PRO TOUR:JPT/P1」TOP10レベル

◯DN3チーム:
・地域活動が軸ですがチャンピオンシップもあります
・JBCF「J PRO TOUR:JPT/P1」TOP11-20レベル

→コメント
UCIコンチネンタルチームよりも下に位置する「純国内チーム」ながら、「DN1」の年間予算は約3,000万円以上と、実質的には日本のコンチネンタルチームと同等かそれ以上の規模となっています。2019年のチーム数は、「DN1=20チーム」、「DN2=22チーム」、「DN3=24チーム」となっています。ちなみに日本のU23ロードチャンピオンの石上選手は「DN1」のチームに所属しています。

◆レースカテゴリー(エキップアサダサイトから引用)
フランスの強みはハイレベルなアマレースの開催数にあり、実に年間のFFC管轄ロードレース数は約5,500レースにも上ります。うち2/3以上がJBCFの「J PRO TOUR:JPT/P1」+「E1」混走クラスレベルのレース(1.12.7クラス以上)となります。フランスのアマ男子レースカテゴリーは主に3つあり、出場選手の「選手カテゴリー(レベル)」によって出場可能な「レースカテゴリー」が定められています。レースカテゴリーが高いレースほど獲得出来るFFCポイント数や評価が高まります:

◯1.12.1(エリートナショナル)
・フランスアマ最高峰のレースカテゴリー
・出場可能選手:第1&2カテゴリー選手
・レースによってはUCIコンチネンタルカテゴリーのプロも出場可能
・獲得FFCポイントが高い
・優勝者は翌年プロ昇格可能なレベルとされています
・日本のレベル目安:JBCFの「J PRO TOUR:JPT/P1」トップチームレベル
・フランスの底力の源は、このカテゴリーのレースがシーズン中には国内で月50〜100レース近く行われている事にあります。

◯1.12.7
・出場可能選手:第1&第2&第3&ジュニアカテゴリー選手
・日本のレベル目安:JBCFの「J PRO TOUR:JPT/P1 」+「E1」混走クラスレベル

◯1.24.2
・出場可能選手:第2&第3&ジュニアカテゴリー選手
・日本のレベル目安:JBCFの「E2」&「E3」クラス

→コメント
レースカテゴリー名が数字の羅列なので、パッと見ただけでは意味がわかりませんが、最初の数字が「ワンデーレース」か「ステージレース」かを表していて、それ以降はUCIレースコードに準拠しているとのこと。また、最高峰のシリーズ戦として、「COUPE DE FRANCE(フランスカップ)」というものが設定してあり、年間で「DN1=7レース」、「DN2=5レース」、「DN3=5レース」となっています。ここには外国籍チームやUCIコンチネンタルチームは参加できません。

長年に亘ってカスタマイズを続けて現在に至っているフランス国内ロードレース界のヒエラルキー。これらをしっかりと研究し、日本のロードレースシーンへどの様に反映していくかを考えていく必要があります。

NTN

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