サイトマップお問い合わせ

ニュース

2008-05-21 16:23:21 レースレポート

南信州優勝はクラーク、新城は僅差の2位

区間Vのクラーク。後方は2位の新城幸也
区間Vのクラーク。後方は2位の新城幸也

 第12回ツアー・オブ・ジャパン南信州ステージは5月21日、飯田駅前をスタートし、松尾総合運動場前に至るコースで行われ、サイモン・クラーク(21=サウスオーストラリアドットコム・AIS)が優勝した。山岳賞は新城幸也(23=梅丹本舗・GDR)が、ポイント賞は西谷泰治(27=愛三工業)がそれぞれ守った。個人総合1位は依然ウェズリ・サルツバーガー(21=優勝者に同じ)で、この日区間2位の新城が総合3位に浮上した。

 この日の舞台となる下久堅周回コースは1周7.3km。ほとんど登りと下りしかない山岳コースで、これを12周した後、約1kmの平坦路を抜けてゴールになる。レースは前半、宮澤崇史(29=梅丹本舗・GDR)が集団から約30秒の差をつけて先頭に出て、1回目の山岳ポイントを獲得。

 その後、追い上げてきたクラーク、西谷、阿部良之(38=スキル・シマノ)、マキシム・グーロフ(29=Aスタイルソムン)、ビンチェンツォ・ガローファロ(25=NIPPO・エンデカ)の5人に追いつかれ、6人でゴールに向かった。
 残り3周回で6人の先頭集団と後続集団の差は1分以上。ここから先頭集団の中からガローファロとクラークが前に出た。残された4人は後退し、後続集団に吸収された。先頭の2人は後続集団から1分30秒の差をつけたのが精一杯で、結局集団に吸収された。

 その後も単独で選手が飛び出しては捕らえられるという場面が何度も続いた。ゴール手前約2kmの地点で新城が集団の前に飛び出したが、クラークはそれをしっかりとマーク。

 そして、ゴール直前、新城を風よけにしていたため、足を休ませることができたクラークは先頭に出た。新城はクラークに追いつこうとするが、足が疲れていたため、抜くことができなかった。クラークは1位でゴール通過、新城は2位という結果に終わった。

 初優勝したクラークは「堺ステージに続いてチーム2人目のステージ優勝ができ、チームとしてもグリーンジャージを守れた。このことはチームにさらに自信を与えたと思う」とコメント。

 2位になった新城は「最初から単独でゴールを目指そうと思って飛び出した。行くしかないと思った。でも、優勝することはできなかったので悔しい」と話した。

 翌22日は、富士ステージへの移動日。23日に開催される富士ステージは大会で唯一の個人トライアル。総合優勝争いに関わる重要なステージになる。