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第3ステージ<レポート>

最終周回、一発の強烈なアタックでステージ優勝をたぐり寄せたベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)!

日時:2019年5月21日(火曜日)
天候:晴れ22℃
内容:NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン第3ステージ いなべ
来場者数:20,000人

パレード

5月21日(火)、ツアー・オブ・ジャパン3日目 いなべステージは、北勢線の終着阿下喜駅前からパレード走行、周回コースの中間地点から本コースに入り1周14.8kmを8周回、総距離127.0km。2日目に3名脱落し93名が出走。フィニッシュ地点手前1km付近の勝負を分ける登り坂、【いなベルグ】はこのステージの代名詞として定着した。

hill
リアルスタート直後から活発的なアタック合戦が始まり、なかなか決定打が出ないまま1周目のフィニッシュ地点を通過。それもそのはず、2周目早々1km地点には山岳ポイントが待っている。ポイント獲得を目指すチームが1周目から逃げを許す訳がないのだ。本日1回目の山岳ポイントは、昨日もデッドヒートを繰り広げたフィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)とアドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー)によるポイント争い。今回もフィリッポ・ザッカンティに軍配が上がり5pt追加。この時点で第3ステージ終了時の山岳賞ジャージを確定させる。山岳ポイントを超えた下り区間、全体が緩んだ隙をついて小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)、中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)を含む7名の選手が逃げ集団を形成、30秒程度まで差が広がるものの、2周目のフィニッシュ地点で吸収され未だ決定的な逃げが決まらない。3周目、下り区間を利用してエミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)がアタック。続いてペア・クリスティアン・ミュンスターマン(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)が単独追走。メイン集団もこの逃げを容認してタイムギャップは4分以上広げり、レースはようやく落ち着いた展開に。6周目、ホームステージチームであるキナンサイクリングチームがメイン集団のコントロールに入り、明確な追走の意思を見せはじめ最大5分近くあったタイムギャップを2分以内にまで縮めてくる。7周目、メイン集団とのタイムギャップが1分を切ったところで、協調体制の先頭2人からエミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)が再度アタックをかけ、必死の逃げ込みを計るもののメイン集団に吸収されレースは振り出しに。最終周回、再三繰り返される下り区間を利用したアタックでベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)とアダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)が一瞬にして集団を置き去りにして行く。フィニッシュまで残り3km、タイムギャップ25秒。最終にして最大のヤマ場、いなべ名物【いなベルグ】に最後の勝負が持ち込まれる。猛烈に追いすがるメイン集団を、最後まで力強い登坂力とスプリント力を見せつけたベンジャミン・ヒルが制して見事ステージ優勝。2位はタイム差なしのアダム・トーパリック。集団の先頭を制して3位に食い込んだのはオールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)だった。

Finish
ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック)のコメント
「今日はスタートしてすぐのクラッシュに巻き込まれてチームメイトのバイクに交換、更にスペアに乗り換えたが、両方とも自分のバイクではなかったので調子があまり良く出ませんでした。しかし少しずつ調子を取り戻し、チームメイトも一丸となって自分をアシストしてくれて良いポジションに上げてくれたので、最後にアタックを仕掛けることができました。今日の優勝は本当にチームワークだったと思います。」

窪木一茂(チームブリヂストンサイクリング)のコメント
「チームとしては自分のスプリントで行く作戦だったのですが、最後の下りから平坦に入ってから2人がアタックして、それを追走するためにコントロールするチームが現れなくてそのまま行かれしまった。最後の集団スプリントで頭を取るつもりでしたが、結果集団2位でした。ですが、ポイント賞を獲得できて、とりあえずホッとしています。でも優勝したかったです。」

第3ステージ順位
1位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック) 3時間18分34秒
2位 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)+0秒
3位 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ) +13秒

個人総合時間賞(グリーンジャージ)
1位 ベンジャミン・ヒル(リュブリャナ・グスト・サンティック) 6時間03分10秒
2位 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン) +1秒
3位 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)+2秒
個人総合時間賞
個人総合ポイント賞(ブルージャージ)
1位 窪木一茂(チーム ブリヂストン サイクリング) 35pt
2位 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン) 33pt
3位 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)31pt
ポイント賞
個人総合山岳賞(レッドジャージ)
1位 フィリッポ・ザッカンティ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) 16pt
2位 アドリアン・ギロネット(インタープロサイクリングアカデミー) 7pt
3位 エミール・ディマ(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー) 5pt
山岳賞
個人総合新人賞(ホワイトジャージ)
1位 エイデン・トゥーベイ(チーム・ブリッジレーン)
2位 アダム・トーパリック(チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKSジャーマニー)
3位 オールイス・アウラール(マトリックスパワータグ)
新人賞
チーム総合順位
1位 チーム・ブリッジレーン
2位 リュブリャナ・グスト・サンティック
3位 チーム右京
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